muraco × ameo designs
「muracoと私」
第1章 muracoとの出会い、そして私
「人生には、その後の価値観を変えてしまうような出会いがある。」
私にとって、muracoとの出会いもその一つでした。
はじめまして。菊田大輔です。
宮城県仙台市を拠点に、これまで約5年間アウトドアショップの立ち上げから運営に携わってきました。その中で、muracoの製品を販売し、多くのお客様へその魅力をお伝えしてきました。
そして2026年6月。長年携わったアウトドアショップを離れ、新たな挑戦として独立しました。現在は、自身の店舗開業を目標にテナント探しやオリジナルアイテムの制作を進める一方で、muracoをはじめとするブランド様の販売やプロモーション、イベントなどを通じて、ブランドの魅力を伝える活動を続けています。
そんな私がmuracoと出会ったのは、今から約8年前のこと。
当時はアパレル会社で販売員として働きながら、休日になると趣味としてキャンプを楽しんでいました。
振り返ってみると、その頃のキャンプギアはブラウンやオリーブグリーンのものばかりで、いわゆるアウトドアらしいカラーで揃えていました。
そんなある日、ふと思ったことがあります。
「服はブラック、グレーが好きでその2色を着てるのに、キャンプ道具は全然持ってないな。」
「そもそもブラックのテントってあるんだろうか?」
今思えば、本当に何気ない、ふとした疑問でした。
しかし、その疑問がきっかけでmuracoというブランドを知ることになります。
そして私が初めて手にしたmuracoアイテムは、BLACK BEAK 2Pでした。
初めて見た瞬間に、「うわ、かっこいい。」
ただ黒いだけではない。
無駄を削ぎ落としたフォルムも、張ったときのシルエットも、それまで抱いていた「アウトドアらしさ」を静かに覆していきました。
当時の心躍るような興奮は、今でも鮮明に覚えています。
それまで私が抱いていた“アウトドアアイテムらしさ”という固定観念を覆すようなブラックの佇まい。機能性だけではなく、プロダクトとしての美しさに心を奪われました。
まさに一目惚れです。もちろん、そのテントは今でも現役です。
ブラックのテントってあるのかな。
そんな小さな疑問から始まったmuracoとの出会い。
あの時は、まさか販売店としてmuracoを扱うことになるなんて想像していませんでした。
そして今、独立した私も、こうして再びmuracoとご一緒できています。
もし出会っていなければ、今の私は違う景色を見ていたかもしれません。
現在、私の活動は「ameo designs」という名前で行っています。
表向きには雨男の“アメオ”という意味を持ちながら、その根底には
“A Moment, Ever On.”
── 一瞬を永遠に。
という想いを込めています。
振り返れば、muracoとの関係はまさにその言葉そのものです。
一瞬の出会いが人との縁を生み、仕事へと発展し、新たな挑戦へと導いてくれました。
あの日の出会いは、今もなお、私の歩みのすぐそばにあります。
第二章 店舗立ち上げから、村上氏との出会い、そして今に至るまで
振り返れば、muracoとの関係は商品を仕入れ、販売するだけのものではありませんでした。
ブランドとの出会いが人との出会いを生み、その積み重ねが今の自分を形作っています。
第2章では、店舗立ち上げ当時から続くmuracoとの関わり、そして村上氏との出会いから現在に至るまでを綴っていきます。
私とmuracoとのお取引が始まったのは、店舗をオープンした2021年のことでした。今から約5年前、私が25歳の頃です。
当時の私は、仕入れのやり方はもちろん、メーカー様への営業方法すら全く分からない状態で走り出しました。
実はそんな中でも、一つだけ決めていたことがあります。
それは、「お取引のお願いは、絶対に一番最初muracoに連絡する」ということです。その気持ちはお店をOPENすると決まったその日から変わりませんでした。
そんなmuraco相手に初めての仕入れ交渉。どうしてもお取引をしたいと思っていた憧れのブランドです。
もし断られたらどうしよう。
そんな不安を抱えながら、恐る恐る電話をかけたことを今でも鮮明に覚えています。
しかもその時点では、「宮城でお店をやる」ということしか決まっていませんでした。
店の場所も、店名も、開業日すら未定。
もちろんアウトドア業界での経験も人脈もありません。
今振り返れば、何の実績もない25歳が勢いだけで電話をしていたようなものです。(笑)
数コールの後、営業担当の方に繋がりました。
その時電話に出てくださった担当者の方は現在退職されていますが、ご縁は今も続いており、プライベートでもお世話になっています。
電話では、
「muracoが本当に好きなんです」
「まだ何も決まっていないけれど、お店をやりたいんです」
「どうしてもmuracoを取り扱わせてほしい」
そんな想いを必死に伝えました。
そして電話の後には、改めてメールでも自分の想いを伝えました。
かなりの長文だったと思います。
その結果、私にとって人生初の営業成功と人生初のお取引先様がmuracoとなりました。
よく考えれば、とんでもない営業ですよね。
場所も決まっていない。
店名もない。
開業日も決まっていない。
そんな状況の中「取り扱わせてください」とお願いしているのですから。当時送ったメールを読み返したら、きっと恥ずかしくなると思います(笑)。
しかし、今振り返ってもその時の自分には、それしかできませんでしたし、経験も実績もなかったからこそ、muracoを扱いたい!という想いだけは誰にも負けないように伝えようとしていたのだと思います。
こうして私とmuracoとの関係が始まり、場所や店名なども決まり、2021年12月1日、無事にお店をオープンすることができました。
オープン後も様々な場面で助けていただくことがありましたが、1年目を振り返った時に最も大きな出来事だったのは、
「muraco POPUP STORE in 宮城」の初開催
だったと思います。
正直なところ、POPUPイベントの開催自体が初めてでした。
だからこそ、期待以上に緊張とプレッシャーを感じていたことを今でも覚えています。
「せっかく宮城まで来ていただくのに、お客様が全然来なかったらどうしよう。」
「商品が思うように売れなかったらどうしよう。」
「今回が失敗に終わって、次の開催につながらなかったらどうしよう。」
楽しみな気持ちはもちろんありましたが、それと同じくらい大きな不安も抱えていました。
当時の私にとって、このイベントは単なる販売会ではなく、お店の未来や自分自身の挑戦、想いを試されるような、そんな特別な機会だったと実感しています。
そして迎えたイベント当日。
実はこの時、私はようやく村上氏と初めて直接ご挨拶をすることができました。
ただ、村上氏もmuracoのメンバーの皆さんも、まさかこのイベントがここまで大きな盛り上がりを見せるとは想像していなかったのではないかと思います。
後から聞いた話では、初日のイベント報告を受けて社内がざわついたそうです。
「なんだか聞いたこともない店が、とんでもない売上を出しているらしいぞ(笑)」
そんな空気だったとか。
実際、私自身も目の前で起こっている熱量に圧倒されていました。
このイベントのために手描きのイラストを用意してプレゼントしてくださるお客様。
イベントで購入したGUSTAV 4Pに村上氏の直筆サインを求めるお客様。
そして3日間毎日足を運んでくださるお客様。
想像をはるかに超える反響があり、改めてmuracoというブランドが多くの方に愛されていることを実感した瞬間でもありました。そして同時に、これからさらにファンを増やしていけるという自信にも繋がるイベントだったと感じてます。
その後、このイベントは毎年の恒例行事となり、「POPUP+muracoキャンプ」という形へ発展していきます。ご来店いただく方、ご来場いただく方、そして私たち運営側も一緒になって楽しめる特別なイベントへと成長していきました。
このイベントの成功だけが理由ではないかもしれませんが
「私にとってもmuracoにとっても、このイベントは単なるPOPUPではなく、お互いの信頼関係を築く大きな転機になったように思います。」


第三章 私の生活にとってのmuraco、そしてこれから
ここまで振り返ってみると、私にとってmuracoは、単なるアウトドアブランドではなかったように思います。
最初は、ひとりのキャンプ好きとして、ブラックのテントに惹かれたことから始まりました。
そこから店舗でのお取引が始まり、多くのお客様と出会い、イベントを開催し、そして村上氏をはじめとするmuracoの皆さんとの関係が生まれました。
振り返ると、muracoとの出会いは、商品との出会いでありながら、人との出会いでもありました。
そして今思うのは、私が惹かれていたのは、プロダクトそのものだけではなかったということです。
muracoというブランドが纏う空気感。
そこに人が集まり、会話が生まれ、新しい出会いが生まれていく。
振り返れば、私にとってmuracoとは、モノではなく、そんな時間や関係性を育む場そのものだったのかもしれません。
ブランドを通じて生まれたつながり。
お客様との出会い。
仲間との出会い。
そして、新しい挑戦へ踏み出す勇気。
そのどれもが、今の私を形づくる大切な一部になっています。
2026年6月、私は独立という新たな道へ進み、店舗を離れ、環境も大きく変わりました。
それでもありがたいことに、muracoとの関係は、形を変えながら今も続いています。
そして独立後、最初のお仕事の一つとして、こうしてこの記事を書かせていただいています。
7、8年前、一張りのブラックテントとの出会いから始まった物語。
けれど、本当に出会ったのは、テントではなく、その先に広がる景色や、人とのつながりだったのかもしれません。
あの日の一瞬は、多くの出会いを生みながら、今もなお続いています。
A Moment, Ever On.
一瞬を永遠に。
これからmuracoのBrand Communication Teamとして、muracoのものづくりや、その背景にあるストーリー、代表・村上の考えや哲学、そしてブランドを支える人々の声などを、さまざまな視点から発信していきます。
プロダクトだけでは伝えきれない想い、その先にあるものづくりの思想や、そこで生まれる人とのつながり、フィールドの中で生まれる物語まで。
このジャーナルを通して、muracoというブランドを、これまで以上に身近に感じていただけたら嬉しく思います。

Brand Communications Team / 菊田大輔

